幾田りらさんとYOASOBIのikuraが同一人物だと知って驚いた方も多いのではないでしょうか?
同じ人が歌っているのに、なぜこんなにも雰囲気や音楽性が違うのか気になりますよね。
実は幾田りらさんは、ソロ活動とYOASOBIでの活動を明確に使い分けており、それぞれ全く異なる音楽コンセプトで表現しているんです。
この記事では、幾田りらとYOASOBIの違いを詳しく比較し、同一人物なのに音楽コンセプトが異なる背景について解説していきます。
幾田りらとYOASOBIの違いは名義と音楽スタイル

幾田りらとYOASOBIの最も大きな違いは、活動名義と音楽スタイルの使い分けにあります。

幾田りらは本名で、シンガーソングライターとして自身の経験や感情を元にした楽曲を発表しています。
一方、YOASOBIではikura名義を使用し、Ayaseさんと組む音楽ユニットとして活動しています。
YOASOBIの最大の特徴は「小説を音楽にする」というコンセプトです。
Ayaseさんが作詞作曲した楽曲を、幾田りらさんがikuraとして歌うという役割分担が明確になっています。
ソロの幾田りらでは自分の心情や感性をストレートに表現するのに対し、YOASOBIでは物語や小説の世界観を歌声で表現することが軸となっているのです。
このように、同じ人物でありながら名義によって音楽的なアプローチが全く異なるため、聴き比べてもそれぞれ異なる魅力を感じることができます。
幾田りらさん自身も「ikuraという帽子をかぶる感覚」と表現しており、意識的に切り替えて活動していることが分かりますね。
幾田りらのソロ活動は自分の感情を表現する場

幾田りらとしてのソロ活動では、素の自分や等身大の感情を表現することに重点を置いています。
自身で作詞作曲した楽曲を中心に、アルバム『Sketch』やデジタルシングル「スパークル」などを発表してきました。
特に「スパークル」はストリーミング累計1億回再生を突破するなど、高い評価を得ています。
幾田りらさんは「自分の気持ちをリンクさせて曲をつくる」「日々のお守りのような存在になれば」と語っており、自身のアイデンティティや体験を大切に歌を届けています。
TVドラマや映画、CMへの楽曲書き下ろしや、アニメ『薬屋のひとりごと』第2期OP主題歌「百花繚乱」など、幅広いフィールドで楽曲が起用されているのも特徴です。
また、中学生の頃から路上やライブハウスでの演奏を経験し、全国ワンマンツアーを成功させるなど、ライブ活動も精力的に行っています。
映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』ではW主演として声優も担当するなど、表現の幅をさらに拡大しています。
このように幾田りらとしての活動は、自分らしいメッセージ性と温かみのある歌声で幅広い共感を集めているのです。
YOASOBIでは物語の主人公を演じるikuraに変身

YOASOBIでのikura名義では、物語のキャラクターになりきって歌うという明確な役割があります。
Ayaseさんが作る物語や小説の主人公を「演じる」歌手という側面が強く、自分の気持ちではなく架空の主人公の感情やストーリーを音楽で表現しています。
幾田りらさん本人も「YOASOBIで活動する時は理想のikuraとしてステージに立つスイッチが入る」と語っています。
ソロでは自分の心のままをさらけ出すのに対し、YOASOBIでは物語世界の主人公を生きるという明確な意識の切り替えがなされているのです。
この棲み分けによって、リスナーは同じ人物でありながら異なる世界観や表現をそれぞれの活動から楽しむことができます。
YOASOBIの楽曲は原作小説を元に制作されるため、物語性が非常に強いのが特徴です。
ikuraとして歌う時は、その物語の主人公の気持ちを理解し、どう咀嚼して伝えるかが重要になってきます。
このように、YOASOBIでの活動は幾田りらさんにとって、自分とは異なるキャラクターを演じる表現の場となっているのです。
まとめ
幾田りらとYOASOBIの違いについて、名義の使い分けと音楽コンセプトの違いを中心に解説してきました。
幾田りらは本名でシンガーソングライターとして自分の感情を表現し、YOASOBIではikura名義で物語の主人公を演じるという明確な棲み分けがされています。
同一人物でありながら、それぞれ異なる魅力と世界観を持つ両方の活動から目が離せませんね。
今後も幾田りらさんの多彩な表現活動を応援していきたいですね。
