藤井風『満ちてゆく』歌詞の意味|家族に悩んだ私が執着を手放した日

藤井風さんの『満ちてゆく』。

この曲は、私にとって「ただのお気に入り」ではありません。家族のことで心が押し潰されそうになっていたあの時期、この歌詞にふと出会い、本当の意味で救われたのです。

「執着していた」という自覚すらなかった私が、ある一節で、静かに、確かに気づかされる瞬間がありました。

今日はその話を、しっとりと綴らせてください。

目次

『満ちてゆく』とは|映画『四月になれば彼女は』主題歌

藤井風『満ちてゆく』Official Music Video(映画『四月になれば彼女は』主題歌)

『満ちてゆく』は、藤井風さんが2024年3月15日にリリースした楽曲。映画『四月になれば彼女は』の主題歌として書き下ろされ、藤井風さんにとって劇映画での初の主題歌となりました。

  • リリース日:2024年3月15日
  • 収録:3rdアルバム『Prema』初回盤『Pre: Prema』
  • 作詞・作曲:藤井風
  • プロデュース:Yaffle
  • MV監督:山田智和(映画監督と同じ)

藤井風さん自身が、この曲について語られている言葉があります。

「愛は求めるものではなく、すでにたくさん持っているもの。与えれば与えるほど、『満ちてゆく』」

この哲学が、楽曲のすべてに静かに流れています。

『満ちてゆく』と出会った日 ― 家族のことで悩んでいた頃

ある時期、私は家族のことで、心が押し潰されそうになっていました。

大切な人のことを思うあまり、どうにかしてあげたい、変わってほしい、と願い続けていた日々。でも、どれだけ祈っても、心を砕いても、状況はなかなか変わらない。

「自分にはどうにもできないことがある」―― 頭ではわかっていても、心はそれを認められない。苦しさだけが積もっていくような感覚でした。

そんなある日、ふと耳に飛び込んできたのが、藤井風さんの『満ちてゆく』だったのです。

「手を放す 軽くなる 満ちてゆく」― 執着に気づいた瞬間

変わりゆくものは仕方がないねと
手を放す 軽くなる 満ちてゆく 満ちてゆく

この歌詞が、耳から胸へと、まっすぐに届いてきました。

そして、ハッとしたのです。

私は、自分が「執着していた」ことにすら気づいていませんでした。ただ愛していた、心配していた、祈っていた、とばかり思っていた。でも、この歌詞を聴いた瞬間に、ストンと腑に落ちたのです。

「私は、執着していたのだ」
「その人を、自分の願う形であってほしいと、強く握りしめていたのだ」

その気づきと同時に、「手を放す」という言葉が、すっと私の心に降りてきました。

変わりゆくものを、変わりゆくままに。仕方がないね、と認める。そっと、手を放す。

そうしたら、本当に、軽くなったのです。

胸のあたりに、それまで感じたことのない静かな満たされ方が訪れました。涙がじんわりと滲みました。何度も何度も聴きました。聴くたびに、心の深いところが癒されていくのを感じたのです。

藤井風さんとの出会い ― マイケル・ジャクソン以来の衝撃

そこから、私はYouTubeで藤井風さんを探し始めました。「この歌を作った人は、一体どんな方なのだろう」と、純粋な好奇心で。

そこで出会ったのは、想像をはるかに超える世界でした。

見た目は、どこか少年のようなあどけなさを残した青年。なのに、ピアノに向かえば圧倒的な才能が弾け、声には人を包み込むような愛が満ちている。

この見た目と才能のギャップに、私は本当に驚きました。

こんな方が、日本にいるなんて。

正直に言います。マイケル・ジャクソン以来の「沼落ち」でした。才能豊かで、愛に満ちた藤井風さんに出会えて、本当によかった。心からそう思っています。

『満ちてゆく』が沁みる人にこそ届けたい

もし、あなたが今、誰かのこと、何かのことで心が苦しいなら ―― 『満ちてゆく』を聴いてみてください。

「手を放す」という言葉は、決して「諦める」ことでも「見捨てる」ことでもありません。

変えられないものを、変えられないまま愛すること。
相手の在り方を、そのまま尊重すること。
自分の心に、ゆとりを取り戻すこと。

執着に気づかないまま抱え込んでいる荷物は、想像している以上に重いものです。手を放した瞬間にしか、そのことに気づけません。

『満ちてゆく』という曲は、その気づきを、藤井風さんの優しい歌声と共に、そっと差し出してくれます。

まとめ ― 私にとって大切な一曲

『満ちてゆく』は、私の人生における確かな分岐点になった一曲です。

悩んでいた自分、執着していた自分、そして手を放して軽くなった自分。その全部を、この曲が受け止めてくれました。

藤井風さんという、才能豊かで、愛に満ちたアーティストに出会えたこと。そしてこの曲に出会えたことに、今も心から感謝しています。

この記事が、同じように悩むどなたかの心に、少しでも届いたら嬉しいです。

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