親の介護、何から始める?元ケアマネが伝える「わが家の介護」まとめガイド

親の介護が始まる時、多くの方が「何から手をつけたらいいのか分からない」という場所に立たされます。私も、介護支援専門員(ケアマネジャー)として6年間、たくさんのご家族のそんな瞬間に立ち会ってきました。そして自分自身も、義母と実の母の介護を経験しています。

このページは、これまで書いてきた記事を「困りごとの順番」に並べ直した案内図です。今のあなたに必要なところだけ、拾い読みしてください。全部を読む必要はありません。

目次

まずは、全体の流れを知っておきましょう

介護保険のサービスを使うまでには、決まった順番があります。ここだけ先に頭に入れておくと、この先がぐっと分かりやすくなります。

① 申請市区町村の窓口へ。「介護保険によるサービスを利用するには、要介護認定の申請が必要になります」
② 認定調査「市区町村等の調査員が自宅や施設等を訪問して、心身の状態を確認するための認定調査を行います」
③ 審査判定調査結果と主治医意見書をもとに、全国一律の方法で要介護度が判定されます
④ 認定の通知申請から通知までは原則30日以内。結果は「要支援1・2」「要介護1〜5」の7段階と非該当に分かれます
⑤ ケアプラン作成要支援は地域包括支援センターへ、要介護1以上はケアマネジャーのいる居宅介護支援事業者へ依頼します
⑥ サービス開始ケアプランにもとづいて、さまざまなサービスが利用できます
(出典:厚生労働省「介護サービス情報公表システム」)

大事なのは、この流れを一人で進めなくていいということです。①の申請からして、どこに行けばいいのか分からないのが普通です。だからこそ、まずは「最初の一歩」の記事から読んでみてください。

【1】介護が始まったばかりの方へ

「親の様子が、少しおかしい」「病院で介護保険を勧められた」——そんな段階の方は、ここからです。

親の介護、まず相談するのはどこ?元ケアマネが伝える「最初の一歩」
どこに相談すればいいのか。地域包括支援センターの役割と、認定調査で損をしないためのコツまで。まず読むなら、この1本です。
ケアマネは変えてもいい|「合わない」と感じた時の、選び方と変更の手順
ケアプランを作るケアマネジャーは、実はあとから変えることができます。「合わない」と感じた時の、角の立たない変更の手順を書きました。
実家のテーブルできょうだいが親の介護について話し合っているイラスト

【2】お金のことが不安な方へ

介護で最初に不安になるのが、お金のことです。実際の目安と、知らないと損をする制度をまとめました。

介護のお金、いくらかかる?元ケアマネが伝える費用の目安と「使える制度」
毎月いくらかかるのか。支給限度額の一覧表と、高額介護サービス費などの「使える制度」を、元ケアマネの視点で整理しています。

【3】毎日の暮らしを支える

介護が始まると、食事・移動・見守りと、日々の困りごとが次々に出てきます。道具やサービスに頼ることで、驚くほど楽になる場面があります。

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【4】認知症のことで悩んでいる方へ

認知症は、ご家族がいちばん戸惑い、いちばん傷つきやすいところです。

認知症の親と、どう接したらいい?元ケアマネが伝える、家族のための関わり方
「何度も同じことを言う」「物を盗られたと言う」。そんな時、どう関わればいいのか。現場で本当に効いた向き合い方を書きました。
介護のキーパーソンとは?決め方・役割と、元ケアマネが見た「決めたあと」の話
介護の中心を担う「キーパーソン」の役割と決め方。そして、揉めていないご家族の中にある、静かな遠慮について。

【5】介護する人が、疲れてしまった時

ここが、いちばん伝えたいところです。介護は、する人が倒れてしまったら続きません。

介護と仕事の両立がきつい…辞める前に知ってほしい制度と、元ケアマネの後悔
仕事を辞めるべきか悩んでいる方へ。介護休業93日・給付金67%などの制度と、実際に介護離職をした私の後悔を、正直に書きました。
ショートステイはいつ使う?元ケアマネが伝える上手な使い方と予約のコツ
「預けるなんて、かわいそう」と思う前に。家族の負担軽減は、国が正式に認めている利用理由です。予約のコツまで。
高齢の母と娘がソファに並んで穏やかに話しているイラスト

【6】施設を考える時が来たら

在宅での介護が難しくなってきた時。施設は「最後の手段」ではなく、ご本人とご家族が、もう一度おだやかに向き合うための選択肢でもあります。

介護施設の種類と選び方|元ケアマネが伝える、わが家に合う施設の見つけ方
特養・老健・有料老人ホーム…施設6種類の比較表と、見学で必ず確認したいポイント。義母の住み替えの実体験も書いています。

最後に——どうか、一人で抱えないでください

介護には、正解がありません。ご家族の数だけ、事情も気持ちも違います。

ただ、6年間ケアマネジャーとして、そして一人の家族として見てきて、確かに言えることがひとつだけあります。早く相談した方が、必ず楽になるということです。

私自身は、相談することを後回しにして、必死で生活を回して、そして仕事を辞めました。制度を知らなかったこと、休むことを自分に許せなかったこと——後悔は、今でもあります。

だから、このブログを書いています。同じところでつまずく方が、一人でも減りますように。まずは、地域包括支援センターに相談するところから始めてみてください。

あなたの毎日が、少しでも軽くなりますように。

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